旅好き奥さんの旅日記

tabizuma(タビズマ)の旅行記は、タイ・ラオス編(1~3巻)、インド編、ソウル編が、Amazon Kindleで電子書籍化されています。 興味のある方は、「タビズマ」で検索してみてくださいね!

いざ!カンボジアへ㉗ 女一人旅 トンレサップ湖クルーズ

2015年6月14日の日記
トンレサップ湖クルーズに参加した。

湖というよりは
濁った大きな川のようだった。


船に乗り込んで、少し進むと
ずーっと遠くに高床式の建物が見えた。

 

カンボジアは6月頃から雨季に入る。

この時期は、まだ雨季の初めなので、水量がとても少ない。

本格的な雨季になると、水かさがどんどん増え、
トンレサップ湖はあの建物まで広がるのだ。

ガイドさんの家もこの湖の近所らしく、
今はバイクで移動しているが、雨季はボートで移動するらしい。

本当に湖の上で生活している。

さらに進むと
川のような長い湖は、広々とした巨大な湖の姿になり
東南アジア最大と言われる「トンレサップ湖」の本領を発揮してきた。

水量が少ない時期でこの広さ、
本格的な雨季のトンレサップ湖はどんな姿になるのだろうか。

所々に集落が現れ、
小学校や協会、商店やガソリンスタンドなどもある。

時々、子供が乗っている小さなボートが近づいてきて
私たちの船にひょいと飛び乗った。

その物売りの子供らは
観光客が自分らの商品に興味が無いことがわかると
潔く自分たちのボートへ戻っていった。

お金を得る手段は様々だった。

タライに乗った子供が近づいてきた。

首には大きな蛇を巻いていた。

勧告客の一人が驚いて悲鳴をあげたら、
その子供はふてくされて戻って行った。

大人顔負けで働く子供が多いカンボジア
その姿が子供らしくて、ちょっと可愛かった。

このタライの子どもの仕事は
蛇を巻いた自分の姿を写真に撮らせ、
観光客から1ドルをもらうこと。

観光客用の休憩施設があった。

湖の中の建物で一度船を下りた。

休憩をかねた場所で、お土産も売っていた。
販売中のハンモックの中で、
現地の子供が気持ちよさそうに昼寝していた。

微妙だが、トイレもあった。

戻りはスコール!

休憩所から船乗り場まで戻る際、
だんだん雲行きがあやしくなってきた。

と思う間もなく、勢い良く雨が降ってきた。
すさまじいスコールだった。

 

気が付けば、おしりがびしょびしょになっていた。

この日の夜、この服装のまま
飛行機に乗って帰ることになっているのだが……

船を下りるとき
「傘、ありますか?」と、ガイドさん。

さっき、荷造りしたときに
傘もカッパもスーツケースに入れてしまった。

ガイドさんは
どしゃぶりの雨の中、バスまで傘を取りに行ってくれた。

優しいなあ。

ガイドさんから傘を借りて、足早にバスへ向かった。

こんな雨の中、赤ちゃんを抱いた女性が

「オネエサン、1ドル」と言いながらまとわり付いてきた。
何度も何度も諦めずに「オネエサン、1ドル」と言い続ける。

たくましいなあ。

お金がほしいなら、せめて商品持ってきなさいよ。
と、思ってしまったのは私に子供がいないからだろうか。

こんなどしゃ降りの中、財布なんか開けないわよ!
と思ってしまったのは私が……なのだろうか。